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月に一回発行される園内便り「創造の森」に掲載されている園長 木村 仁の父母に向けてのメッセージです
2017年度5月号
『園長は、様々な分野で活躍している方々に、手紙を出し続けます』
2通の手紙をみなさんに読んでいただきたくて公開いたします。
園長が何をしてきたのか、未来に向けて何を目指しているのかを知ってほしいので公開します。今後何人かの人たちに、手紙を出す予定にしています。
多くの方たちの協力がなければトモエの実践は、多くの方に知ってもらえないでしょう。
園長は、人間に関わるあらゆる学問を研究し実践してきました。乳幼児から、「人間の不思議と神秘、可能性に満ちた人間」について学ぶことができました。
乳幼児は、球体的にあらゆる方向から感じ、あらゆる面から発信する能力を持った存在です。大人の感覚で乳幼児を理解してしまうと、乳幼児が本来持っている豊かな感性を失わせてしまうのです。
現在の大人たちが悩みを持ってきているのは、自分自身を好きになれず、人をも好きになれず苦悩している人が日々増加しています。園長は、30歳ごろに感じてから「自分が好きになり、人を好きになれる生活環境の創造を実践」してきました。
今後、多くの人たちと研究実践を世界の人々と幸せを共有する決心をしています。すでに、モンゴル・ウランバードルにトモエを見学して、トモエのような幼稚園を創りたいと言って昨年の9月に創った女性が2名います。
来年の9月には、80歳になる園長。トモエがなんであるのか、世界に証明できる人間になりたい。みなさんも自分の人生を楽しく創造してほしいですね。
園長は、協力します。よろしく!
岡田 尊司 様
初めてのお便り差し上げることを、お許しください。
「愛着障害・・・」「脳内汚染・・・」「生きるための哲学」「誇大自己…」等を読み、私の実践に大きな自信を与えられ感謝しております。
在園・卒園家族も「愛着障害や父の病、母の病、生きるための哲学等」よく読んでいます。
私自身が実践的観察研究してきたことは、幼児のための幼稚園だけではなく、母親の精神的な安定を援助する生活環境を創っています。母親(家族も)が毎日参加し、お互いに補い合って生きる生活空間を参加家族と共に創っています。発達障害や、脅迫障害、愛着障害等を抱えた母親に寄り添う働きをして、私は50年になろうとしています。
30歳から40歳までキリスト教会牧師付属幼稚園園長をしていましたが辞退。キリスト教も辞退し宗教から離れて、自分の信じることを実行に移しました。毎週日曜日に話す言葉(説教)に限界を感じて、宗教や人種に関係なく、お互いに話が通じ合える心地よさを体験できるような生活環境を創造するために努力してきました。
「生きるための哲学は、生きようとする人生の事実の中にこそある」と著書“生きるための哲学のおわり”で言われているように、私自身15歳から生きる意味・自分(人間)とは何かを求めて現在も観察研究中です。
現在は、70家族が参加(在園)しています。毎日母親が55人前後、乳児が15人前後、父親が3人前後、幼児が55人前後、卒園家族が母子で20人前後来て生活をしいます。
小さな盆地にある森の中で、お互いに理解し合える生活環境を模索しながら生きています。
トモエの生活環境を見ていただき、岡田さんに様々な方向から見た意見をぜひお聞きしたいのです。私には、まだまだ見えないところや、聴こえてこないところがあることを感じながら日々模索しながら苦悩しながら生きています。トモエの家族も、人間の神秘と不思議を感じながら、生きる意味を求め歩んでいます。岡田さんが来て下さることで、トモエの家族は勇気を与えられます。失礼を承知の上で、お手紙を出しました。時間をいただきたく、切にお願いします。
いくつかの資料を同封いたしましたが、ぜひご意見をお聞かせください。私自身とスタッフや在園・卒園家族が生きる喜びと勇気を与えられます。
将来、トモエの生活環境が世界の多くの人の幸せに貢献できることをスタッフや家族が願って活動を始めています。自分たちの幸せな体験を多くの人と分かち合いたいと願っているのがトモエ創造家族なのです。
岡田さんの多くの文献に出会えた幸せに感謝しております。感謝を込めて。
青柳 良則 様
初めて、お便り差し上げることを、お許しください。
「キラーストレス」の番組を見た者です。人間の苦悩を克服するために知っておくべき重要な事柄ですね。私にとっても、自分自身を分析するために、大いに役立ちました。
学園内の教師と親の研修会で、「TV・NHKスペシャル・キラーストレス」を見て、一日じっくりと話し合いの資料として使わせていただきました。詳しく記載された本になることを待っていたのですが、昨年の11月初旬偶然に、「キラーストレス・心と体をどう守るか」の本に出会いました。欲しかった本でした。見落としていたことも多くあり、再度学ぶチャンスを与えられました。ありがとうございました。
この本を出版していただいたことで、東大の滝沢龍教授や福井大の友田明美教授が研究されている「子ども時代の強いストレスが大人になって現れる」、「子ども時代のストレスと脳への影響」について知り、より一層私の実践に対して自信を与えられ感謝しています。
「終章 ストレスから子どもを守る」は、たいへん励まされた項目でした。自信にもつながり、未来に大きく前進できる力を感じさせていただきました。と言えますのは、P214のグレック・ミューラー教授が言われた「家庭環境が人生の分かれ道です。家族のつながりがいいと、子どもの健康を助けることになります。反対に家族のつながりが悪いと、子どもの幸せや健康を傷つけることになります」。このコメントは、私たちが四十数年実践してきた「家族が共に育ちあう生活の創造」と同じなのです。この本の著者が言われた言葉、
「子どもを守る砦は家族なのだ」
「子どもたちをストレスから守るには、家族とのコミュニケションが重要であることを広く社会に伝えていかなければならないだろう」。この言葉も、うれしかったです。
家族の心が心地よく通い合う生活環境を創造する家族の幼稚園を四十数年間実践してきたからです。在園・卒園家族が毎日参加しています。自分たちの幸せ体験を多くの人と共有したいと日本だけでなく世界に伝え続けています。
私は、総合的に人間環境を研究実践し試みてきました。人間の科学が遅れていることに悲しみを感じます。昨年ノーベル賞を授与された大隅良典教授は、ストックホルムの講演で「科学に有益だけを求めるのではなく、社会は基礎科学を一つの文化と考えてほしい」と訴えました。私自身は、人間の基礎科学、人間の幸せの原則を求めて歩んできました。
多くの家族と共に、心が通い合う生活環境を創造し、子孫に永遠に残るものを望んで実践しています。在園・卒園家族や親族が毎日参加して、互いに補い合った生活をしています。世界にも、あまり例の無い形のようです。世界の人たちと、共に人間の基礎研究と実践が進められることを望んでいます。お力をお貸し願いたくお願いたします。
資料として、主だったものを同封しました。お許しください。アドバイスを頂けますようお願いいたします。よろしくお願いいたします。
今後のNHKスペシャルの新しい企画に対して期待しております。 感謝して!
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