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月に一回発行される園内便り「創造の森」に掲載されている園長 木村 仁の父母に向けてのメッセージです
2016年度11月号
『ある見学者のお手紙での質問に応えて』
お便り拝見いたしました。
返事が遅くなり失礼いたしました。
前回、私がお便りを差し上げた内容と同封した「トモエが創造された基礎的な行程」の意味は、「私の人間観察研究の基礎」をお伝えしたかったのです。
私の人間研究は、『人間とはなに。生きる意味』を永遠に求め続けることです。これらの課題探求は、個々、それぞれ感じ方や考え方が違うものです。今まで多くの方に寄り添って歩んできましたが、私の考えを教えようとは思いませんでした。それぞれが、日々感じ方や考え方が変化して生きていますので、自分自身で考えて自主的自発的に歩むことをお勧めしてきました。その日の暫定的な結論は、自分で見つけ出すことで、身に付き自信になるのではないかと思います。
私自身、15歳から「人間とは何か、生きる意味は何か」疑問に思い日々、様々な体験をしつつ生きてきました。人間は、宇宙のように神秘と不思議に満ちた存在であることを感じながら人間観察を現在も、そして未来にも永遠に続けようと思って生きています。
トモエに集う人たちは、「自分自身を知ることを目的」に、何年も卒園後何十年も参加しています。卒園生は、我が子と共に参加する人が増えつつあります。在園家族、卒園家族も自分自身や家族、親友家族を通して、人間の素晴らしさを日々発見して生きています。
人間は、短所も長所も両方もって生きています。自分がどのように心身のバランスをとって生きるかは、人間にとって永遠の課題です。
私は、78歳になる現在でも、今まで以上に心身のバランスをとることを自分に突き付けられて生きています。自分自身の長所や短所がどのようなものであるのか、常に検証しながら、幸せを感じられる生き方を求め続け日々を過ごしています。
私は、30代の十年間キリスト教牧師として、毎週日曜日に「説教」なる話をしてきました。人間の言葉のもつ意味に限界を感じ具体的に行動しようとキリスト教も辞めて現在に至っています。言動が生きている生活をする人間になりたくて現在も苦悩しながら日々生きています。未来に夢を持ちながら・・・。
人間の神秘と不思議を一緒に求め続けませんか。苦悩は続きますが、人間の素晴らしさを日々発見できる喜びがあります。
共に生きる喜びを、再発見しませんか。
木 村 仁
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