月に一回発行される園内便り「創造の森」に掲載されている園長 木村 仁の父母に向けてのメッセージです
2015年度4月号
「乳幼児のすばらしい感性に乾杯!」
トモエの基礎的人間教育の原点は、乳幼児観察研究と実践
人間って、とっても神秘で不思議ですね。乳幼児と毎日親しく関わりをもたせて頂いていますが、毎日新しい発見をさせて頂いています。乳児の感性・学習能力の高さに驚嘆させられています。
3月6日「旅立ちの会」での青組の劇約1時間、1歳1ヶ月の赤ちゃんが見続けいていたのです。怖い猫が4匹出てきた時には、びっくりして私にしがみついていました。猫が話し始めたら、人間であることを確認できたのか落ち着きました。終わる頓には、すやすやと眠りにつきました。その赤ちゃんを観察して発見したことをおすそ分けします。
・母親とじゃらけ、ふざけることもする乳児。
園長が抱っこしている時、母親が「おいで!」と手を差し伸べると、にやにやして反対側を見る乳児。母親はいつでも抱っこしてくれるという安心感があるからなのか、余裕を持って母親と心の交流を楽しんでいるように、私には見えるのです。乳児がもつ母親に対する絶対的な信頼の強さに、うらやましさを感じている園長です。
・父親に気を遣うこともできる乳児。
母親にはじゃらけていても、父親が「おいで!」というと、素直に父親の懐に抱かれていくのです。乳児にとっては、抱かれる時間は圧倒的に母親が多いのですから、父親には本能的に配慮するようです。『1歳の子が、そんなすごい感性を持っているの?』とお思いかもしれません。そうなんです。園長も76歳で、その事実を観察研究で、確信を与えられたのです。
『乳幼児は、球体のような感性で、あらゆるものを感じ取る能力を持っている』と園長は確信を持って乳幼児と関わらせて頂いています。乳幼児は、大人には想像もつかない感じ方ができるものです。
園長は、幸せです。毎日、胎児や乳幼児と関われるのですから・・・。
トモエの乳幼児を毎日観察研究させて頂いている中で、乳幼児の感性のすばらしさに感動していますが、1歳にして、すごいとしか言いようのない感性を人間の子どもは持っていたのです。
人間の子どもは、『全能の神に一番近い存在』である、とある本の中に書いています。園長は、20歳頃より「乳幼児の能力」が気になっていました。
30歳でプロテスタントキリスト教会の付属幼稚園の園長になり、乳幼児と母親に親しく関わるようになり、乳幼児が人間の中で一番感性がすばらしいことを感じて現在に至ってます。そのすばらしい乳幼児と関われる母親のすばらしさと、責任の重さを、日々感じています。
だから、園長は、母親のそばに寄り添っているのです。母親に乾杯!
すべての人間は、母親から生まれてきたのですから、母親のほんとうの幸せのために・・
「夫は、頼りにならぬ (なぬ!園長)」
第一生命経済研究所の意識調査から
世の夫たちよ。どうする!
どうしたらいい。
「・・・高齢夫婦がお互いをいたわり、助け合える対等な関係を築いていると言えません。高齢期に夫婦2人で過ごすことを念頭に、日ごろから夫婦の向き合い方について話しておく必要があるのでは」とのコメントがありました。道新2015・3・31(別紙記載)
“お互いにいたわり、助け合える対等な関係を築く”には・・・、園長の体験を男の立場で話しましょう。
1、助け合う対等な立場は、結婚前から始まっていると言えます。
(乳幼児期から、ひとりの人間として対等な立場で表現出来ているトモエ)
お互いに対等な立場で結婚後の夢をいっぱい話すことで結婚後も継続します。
夢を語れない男性は、女性にとってどうなの?
2、新婚時代に話し合う習慣をつけることが重要です。
新鮮なうちに話していると、話すことが二人にとって落ち着くことを身につけられるのです。トランプなど二人で向き合えるゲームを楽しむことです。何かを賭けてすると興奮するよ。興奮し過ぎてけんかになることもあるけどね。
携帯のゲームは、ひとりの時にしたはうが。
子どもができる前に、二人で過ごす楽しさを二人の心に刻むことで、永遠に長持ちする関係ができるのです。
「結婚して、うん十年している私には、もう遅い!」・・・そんなこと、ありませんよ。人間の可能性は、限りなくあります。あきらめないことです。乳幼児の子どもから学べるように、誰でも変化成長できるのです。高齢期になる前に、高齢になった時どのような夫婦でいたいのかも計画しておくことです。お金や財産の計画より、夫婦の在り方の準備が必要でしょう。
我が子のために、夫婦が見本を示すことが必要でしょう。 夫婦って、いいな~つて。
「理解し合おうとしている夫婦」は、子どもにとっては最高のプレゼントになっているはずです。『子どもたちに贈る最高の遺産』とあるのです。今の時代に最も必要なことと思っている園長です。人間にとって、夫婦は家族の核になっているのですから・・・。
信頼し合って男女が結ばれて、ひとりの命が生まれるのですから。夫婦が生活の核であることの重要性が、現代人の思考から薄れてきているようです。
大人、親が、人間生活の原則が何かの指針を提供することが大人の責任でしょう。
生きる基礎となるのは何か。
生きるためのエネルギーとは何か。
それは、夫婦が示すことでしょう。夫婦だけでは難しいことも多くあります。
お互いが補い合う生活を実践しようとしているのがトモエです。
“人生の先輩”も若い家族を助け、力を貸してあげることも重要です。
3、男の責任は重いですよ。
妻が安定した状態で子育てや生活ができるよう環境を整える責任があるのです。
「妻は、子どもが生まれてから、こっちを向いてくれない。言うことも聞き入れてくれなくなった」・・・その気持ち、とっても分かる、分かりますよ。さみしくもなりますよね。「結婚したのは、僕なのに!子どもの方ばっかりみて僕を見てくれない」・・・でもね!ひとりの命を妊娠し、つわりなど体調の変化に母親自身も戸惑っているのです。出産という命がけの大事業。出産後に、元の自分の体調に戻るのに時間がかかり、体調管理は大変なのです。その上、あかちゃんは、待ったなし!夜中は、2~3時間おきにおっぱい、おしっこなどで起こされる。母親は、時差ぼけ状態が数か月・・・。
母親は、たくましく生きるしかないのです。自分ひとり生きるのにも大変な時代。ひとりの命に寄り添うのは、一生涯続くのですから、その責任の重さは、男には、計り知れないものです。
乳児期のあかちゃんに寄り添うことがどのようなことなのか、母親を理解するのは男には不可能なのかもしれません。でも、理解しようと努力することで、妻は愛情として受け止めてくれるようですよ。
奥様たち!夫の方にも向いて下さい。男の本心は、妻と向き合いたいのです。新婚時代のように。高齢期になる前に今から向き合うことをしましょうよ。
トモエは、家族が心地よく向き合うための生活環境を、みんなと共に創造するところです。
園長やスタッフは、日々応援致しておりますよ。
もっと詳しくお聞きになりたい方は、園長まで。 お・わ・り・