top of page
2012年度5月号
『幸せになろうよ』
自由は、幸せ創りの酸素です。自由が人間にもたらすもの
園長 木村 仁
 
 「自由」って、人間にとってどんな影響を与えているのだろうか。考察のためのポイント。
 
 8月の教師研修では、3日間をかけて「自由」について、考察する予定です。理論的だけではなく、園長自身が40数年間探求してきた実践と未来に向けて何をする必要があるのかを考察します。今後、多くの人とを共有したいことですので、事前に考察のためのポイントを「創造の森」5,6,7月号に記載しようと思います。
 
 自由って分かっているように思っていますが、自分の人生の中で具体的に心の中に落ち着いてあるものではないように思えるのですが・・・。いかがでしょうか。
 
 考察のための質問 (空間に自分の思いを自由豁達に書き込んでみては・・・)
 
 ・自由って、人間に必要不可欠な酸素のような存在であることをご存知でしょうか。
 
   酸素は、いつも存在しているように、人間すべての人は、自由を持っていますか。
 
   酸素は、日々創られているように、自由も多くの人とともに創造されていますか。
 
   自由は、多くの人間関係の中で共有されて日々新たに創られ続けていますか。
 
   家族を核として、あらゆる、すべての組織の中で自由は創造されていますか。
 
   どの程度の自由でしょう。どの程度の酸素濃度なのでしょう。
 
 
 自由は、自分のものであると同時に人と共鳴し合って始めて、「喜びを共有」できるもの。
 
 「喜びの共有」は、心が温かくなる現象で、幸せと感じる瞬間でしょう。園長自身は、自分自身と心が共鳴し合える生活をしたくて「人間とは何か・生きる意味とは何か」を求め続けてきました。自分が自由で幸せな心地よい人生を歩みたかったから「トモエ」を創造しているのです。
 
 自分自身が、心が幸せでなければ人に分かち合うことはできないでしょう。 いっぱい酸素を創れる人間になりたいと思い日々自分とかかわっています。
 
 
*真の自由とは、自由放任でもなく、自分勝手でもなく、自分と人をこよなく尊重することを言うのでしょう。
 
 自分も人も、あるがまま受け入れ、未来に夢を持ち期待をかけて生きることを自由闊達な人生といえるのかもしれませんね。
 
 ・人間にとって自由は、人生最高の至福を与えてくれるものであることをご存知ですか。
 
  自由とは、本音で関われる精神的環境がある生活環境ではないかと園長は思い創造し続けてきま  したが、みなさんは、どのようにお思いでしょうか。
 
  本音を少しでも多く表現できれば、自分も人も理解することができると思うのですが・・・。本音を出   すことは、自分が見えてくるものです。短所も長所もよく見えてくるでしょう。見えてきたことで自分を  調整しようとする努力が始まるのです。
 
  乳幼児期に本音を出して生きてきた人の観察をさせていただいていますが、自己調整をしようと努   力する心が育っていることを日々感じています。個性や気質といわれている人間個々の個性は、乳  幼児期に本音をどの程度表現させてもらえたのかで決まってしまうようですね。ある精神分析医    は、生後90日で個性の基盤が創られると言います。
 
  園長も、自分も含めて人間観察を長年してきましたが、胎児期乳児期の精神環境で気質や個性の  基盤が創られることを強く感じるようになってきています。 大人になってから、本音で心から信頼や  尊敬ができる人と出会えると、大きく成長させられることもあります。
 
 
  園長のすてきな人との出会いを与えてくれた存在は、乳児です。人間の素晴らしさや、神秘と不思   議に満ちた可能性に富んでいる人間を発見させられたのは、胎児と乳児期の子どもたちからです。  最高の誠意ある人間関係を持てるのは、人間の中で唯一乳児なのです。人間の誠意を受け止めら  れるのは、乳児なのです。最高の至福を与えられてきました。最高の心の共有感を与えられる存在  が乳児なのです。
 
  乳児は、すべてをあるがまま受け入れて育っています。
 
  ある人が言いました。『幼子を受け入れるものは、神を受け入れたのと同じである』
 
  『幼子を受け入れなければ、神の国には行けないよ』。私もそう思います。乳児の存在に、宇宙のよ  うな壮大さを感じています。
 
  その凄い荘厳な命、胎児乳児を生み育む母親は、真の自由と愛を備えられている存在なのです。   『自由の女神』、『母なる大地』、『母なる大河』、『母港』、その母親の存在に敬意を払っている園長   です。でなければ、母親を支える環境は創れなかったでしょう。
 
 
*ほんとうの自由とは、人間に最高の至福を与えてくれるものですね。
 
 しかし、とても危険なものでもあります。自由という名のもとに、人の心を失わせてしまうような自分勝手な生き方をしてしまう人が日々増えているように感じているからです。
 
 私は、自由という心地よい幸せを手にしてしまった。その透明な大きなガラスのような自由を手にした責任の重さを、日々感じています。
 
 今後もその自由を大切に育て続けて、子孫に幸せな生活を遺産として贈れるような自分になりたいものです。
 
 
 自由は、宇宙のような世界。自由は、聡明で雄大なエネルギーを持っています。
 
 あなたは、その透明な球体に、どのような要素が入っているのか、思いつくままいっぱい書込んでみませんか。すてきな世界、至福の世界が見えてきますよ。
 
 次回は、自由の持つ素晴らしさを球体に書き込みたいと思っています。
bottom of page