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2013年度6月号
「園長の女性観とその実践」Ⅰ
園長 木村 仁

 

 私の女性観の原点は、やはり私の命を産んでくれた母です。
 
 
 6歳まで安定した環境で育ててもらえたことが、その後も続けていい関係で現在までの人生を歩めた原点です。母が亡くなって30年になろうとしていても、私の中ではいい関係を保って生き続けています。だから、私の体験から、母親が安定していてくれることが子どもの幸せにつながっているので、母親の精神的安定ができる生活環境を創造し続けられるのです。
 
 
 園長になり45年になりますが、お母さんたちに親しく関わらせていただき今でも多くの母親から人を育む大変さを学ばせていただいています。男には、理解できないことが多くあることを、現在も学ばせて頂いております。
 
 幼児期の女の子と関わってみても分かるように、忍耐強く、優しさに満ちており、待つことを身に着けており、配慮することを生まれ持ってきています。女の子は、生まれ持った子を産む能力を身に着けて生まれてきているのですね。卵巣や子宮、女性ホルモンを持って生まれてきているのですから、男とは違いがあって当たり前なのですね。その違いをお互いに認識を高めようと努力しなくては、夫婦が幸せな生活が・・・。子どもは、両親の人間関係を基準にして、夫婦とは、家族とは、家庭生活とは、を学んでいるのですね。夫婦の関係は、親子関係や人間理解の基準にもなるのです。心して生活をしたいものです。
 
 
 人間は、すべて母親から生まれてくるのです。その母親の存在の意味、働きに意味を、父親も母親自身も理解しようとしなくては、「心温まる心の交流(幸せの原点)」は創造されないのです。母親自身も母親の存在の重要性や偉大さを、親から、大人から、教育界から、身につくような学びを、しにくい社会になってきました。自然も身近になく心癒される環境も少なくなり、お互いに補い合って生きる地域社会も少なく、父親も「企業戦士」となってしまい、乳幼児を抱える母親が孤立して子どもと関わらなければならない生活環境になってきました。家族が親しく楽しく生活する環境が減少してしまいました。社会構成の核となるのが家庭なのですがね。大人は、子どもの未来に何を残そうとしているのでしょう。
 
 
 トモエの創造的な生活環境は、ここにあります。
 
 ・父母から受けた命、母親の存在の意味を身につける環境=命の尊厳の基礎となります。
 
 ・抱きしめられる心地よさと信頼される心地よさ=自己肯定観の基礎となります。
 
 ・自分で好きな人を選び生活できる心地よさ=自分と人を好きになる基礎。
 
 ・人間関係の厳しさ=自分、人を理解する難しさ=人間の不思議と神秘を知るチャンス。
 
 ・自分で責任持って日々生活(遊ぶ)する心地よさと厳しさ=自分の人生を創造する。
 
など、トモエの子ども(卒園生も含め)が、体験して身に着けられるように、日々創造し続けているのです。これらの働きの主役は、母親なのです。その援助をしているトモエ。
 
 
 親にとってのトモエの生活環境は、このような実現を目標にしています。
 
*人間理解(自分理解=人間理解の基礎、)親しく人と関わることで自分を知り、人を知る。
 
 ・夫婦が補い合って生きる生活体験
 
 ・夫婦がお互いに理解=理解し合うことは、夫婦を創ること。知らないことを知ろうとすることが優し  さ(愛)。
 
 ・乳幼児理解。乳幼児の人間としての超能力を知っていますか。知っていると思い込んでいる大人がなんと多いことか。人生の中で最高に感性が豊かな時が乳幼児期なのです。目や肌、五感が最高に働く時期をご存知ですか。乳幼児は何も知らない存在と思っている人が、「ほとんど」。ほんとうに悲鳴を上げている園長です。
 
 ・親子を創る。
 
 ・家族を創る。
 
 ・生活を創る。
 
 ・家族の未来を設計する人生の創造。子どもに、人と関わる楽しさ、尊さを財産に。
 
 ・母親であることの認識を高め、確信を高め、誇りを持って生きる自分を創造する。
 
 ・父親の存在の意味とその実践。妻の幸せは、自分自身と子どもの幸せになることをご存知です    か。家族の幸せの責任は、夫にあるのです。家族の幸せの原則です。
 
 園長の思考は古いとお思いですか。「男は、黙ってモルツ」の意味お分かりですか。
 
 
*母親が中心となって、お互いに補い合って生きる生活環境の創造。とても重要な働き。
 
 子どもの生活や成長を夫に伝え、共有することの役目は、母親にあり。夫は知らないことが多いから・・・。子育てを母親にまかせないでね。
 
 *家族が協力して生きる生活環境の創造。
 
 幸せで平和的な生活環境を創造する主役は、母親なのです。
 トモエの日々の生活で感じているはずです。
 
 ・人の心の支えは、母親なのです。
 
 ・母親の役割は、重く責任重大です。目に見えずらいことですが、子どもの心に永遠に影響を与えて いる存在であることに誇りを持ってほしいと願います。
 
 ・家庭生活と人生設計。子どもの未来についての「心の財産贈与」のことなど、母親、妻の責任は、  重大。一人では、責任を負えないことです。夫と日々話し続けなければならないことですね。忍耐  強く。優しくね。自分が鍛えられ、すてきな成長が与えられますよ。園長は、自分が素直に表現で  きる生活環境を創造してきました。それがトモエです。人間の神秘と不思議を永遠に探求するの   が、私の使命です。
 
 園長は、母親が苦悩を抱えながらも誇りを持って生き続けてほしいと願いトモエを創造してきました。
 
 「女性と幸せ・平和の創造」の実現に向けて前進します。きょうは、ここまでにします。
 
 ほんの一部のポイントのみの話ですので、もっと具体的に聞きたい方は、園長まで聞きに来てください。
 まだ続くよ。
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