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2012年度4月号
「私は、心まで捨てない」
自分の人生を素直に生きる
園長 木村 仁
 
 私の家の近くに、コンビニができました。若者が夜中にコンビニの前で大きな声で話しているのが聞こえるようになったのです。それだけでなく、食べ物を包んでいる紙やホットドックの棒などが散乱し始めたのです。
 
 その状況を、トモエに遊びに来た卒園生の高校生に話してみました。そうすると、すかさず・・・
 
 『俺は、心までは捨てないよ』
 
 私は、一瞬ビックリしました。私の思考の想定外の答えが返ってきたからです。
 
 「さすがだ。かっこいいぞ!そんな答えが返ってくるとは思わなかったよ。園長は嬉しいね」
 
 道端にごみを捨てるのは、自分の心まで捨てていることになることを、今の大人は考えているのだろうか。大人が背中で生きる意味を伝えることができなくなっている時代がきていと思えるのですが・・・。
 
 
 私は、自分の心を捨てることのないように、自分自身に素直に応答したくて15歳から73歳になる現在まで思考続けてきたし、今後も思考し続ける自分がいるのを感じて生きています。
 
 「自分とは、何」
 「人生とは、何」
 「夫婦とは、何」
 「家族って、何」
 「幸せって、何」
 「死とは、何」
 
 現在の私は、死後の世界がどんな世界なのか興味をもって生きています。
 
 
 そんな思考の世界を生きている私は、『人間の不思議と神秘』に興味を持ち、わくわくどきどきの日々を生きています。人間としての自分自身が、どんな存在なのかを捜し求め続けているのです。
 
 人間自身の素晴らしさ。自分自身がどのように変わるのかを具体的に日々探し求めています。人間って、とても不思議で神秘な存在なのです。肉体自身を調べ続けていますが神秘ですよね。お医者さんでさえも分からないことがいっぱいあるそうです。
 
 
 心って、脳ですか。脳が心を支配している人もいますし、心が脳を支配している人もいます。ちょっと考えてみると面白いですよ。人の気質・個性などは、胎児・乳幼児期に基礎が創られるようです。人間研究=私自身は、基礎的人間研究を求めているうちに、母子関係にたどり着きました。胎児期、乳児期、幼児期は、気質・個性などが母親を核としてあらゆる環境の影響を受け、創られることを発見しました。
 
 「世代間伝達・母子伝達」という言葉に表されているように、何代もの流れの中で「ひと」は影響を受けて、「人」になることも発見しました。トモエは、母子関係を最も重要と考え実践してきました。
 
 
 『私は、心を捨てない生き方』ができる生活環境を創ろうとしてきました。その結果、50数年かかり現在のトモエができました。15歳から『幸せな生活=幸せな人間関係』を探求してきましたが、これからも、生涯をかけて前進するために探求を続けます。みんなで一緒に幸せが創造される生活環境を創りましょうよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2011年度 卒園家族に贈る言葉
幸せになろうよ!
 
あなたが幸せになれば、みんなも幸せになれるよ。
 
幸せって、お互いに、とても気持ちが良くなれるんだよ。
 
気持ちが喜ぶのは、好きな人と心が通い合えるからなんだよ。
 
やさしさを使えば使うほど、幸せはどんどん増えて大きくなるんだよ。
 
やさしさをいっぱい使える人になろうよ。そうすると、みんなにも伝わってみんなが幸せになれるよ。
 
幸せになりたいと思い続けていると、幸せを創れる人になれるよ。
 
幸せを創ろうと思い続ける人は、自分が幸せになれるんだよ。
 
幸せは、たくさんの人と分かち合うことで、平和な生活ができるよ。
 
さあ、元気を出してやさしさをいっぱい使う人になろうよ。
 
さあ、幸せを創り幸せになろうよ。
 
やさしさの遺伝子を、未来の子どもたちに残そうよ。
 
幸せを創くれる遺伝子を、未来の子孫に遺産として残そうよ。
 
子どもたちへの最高の遺産となるのは、幸せを創る人を創ること。
 
みんなで、幸せになろうよ! ひとりだけの幸せなんてないんだから・・・。
 
 
   2012年 3月 11日                           学校法人 創造の森学園
                                          札幌トモエ(家族の)幼稚園
                                                 園長 木 村  仁
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